PowerBook G4をGentooでサーバに(7)
ようやくPowerBook G4が内蔵HDからブートできるようになりました。
前回の記事で書いたとおり、kernelはhardened-sourcesを使用し、
インストールの手順はGentoo Handbook 2006.1(ppc)にしたがって
作業をすすめました。
前回の記事では、
emerge -pv hardened-sources
で確認したところまで描きましたので、今回はそれ以降について書こうと
思います。
[タイムゾーンの設定]
実際にhardened-sourcesをemergeする前に、
Gentoo Handbookにかかれている通り、タイムゾーンを設定しました。
ls /usr/share/zoneinfo
cp /usr/share/zoneinfo/Japan /etc/localtime
です。
[カーネルソースをemerge]
USE="-doc symlink" emerge -pv hardened-sources
でまず確認し、
USE="-doc symlink" emerge hardened-sources
としました。
emerge が完了したら、
ls -l /usr/src/linux
でシンボリックリンクが今回インストールされたカーネルのソース
になっていることも確認しました。
-
- 休憩 --
ここからカーネルの設定に突入です。
Gentoo Handbookの通り、
make pmac32_defconfig
make menuconfig
とします。
make pmac32_defconfig
は初めて見ました。
どうやら、32ビットpowerpcのカーネル設定を自動である程度
作ってくれるみたいです。
make menuconfig
を行うと、いつものカーネル設定画面になるので、
Gentoo HandBookにかかれている内容を参考に設定しました。
ただ、SELinux Handbookにもカーネルの設定事項がかかれていました
ので、その内容も設定しました。
設定が終わったらいよいよコンパイルです。
make && make modules_install
あとは、コンパイルが終わるまでコーヒーとかお茶とか。。
DualCoreのThinkPadでコンパイルすることに慣れてしまっている
せいか、PowerPC G4のコンパイルが異様に長く感じてしまいました。(^_^;;
コンパイルが終わったら、/bootにカーネルイメージをコピーします。
cp vmlinux /boot/kernel-2.6.18-hardened-gentoo
です。
コンパイルしたカーネルイメージの置かれる位置や名前が
ppc版、x86版で違っているのが不思議です。
[/etc/fstabの設定]
Gentoo Handbookにしたがってfstabの内容を編集します。
デフォルトでは、fstabのデバイス名には適当な名前が付けられて
いるようなので、修正します。
例えば
/dev/ROOT --> /dev/hda6
といった感じです。
あと、ppc版は/bootを別パーティションにわける必要がないので
/dev/BOOT
の行は不要ですね。
私の場合には、
/home
/var
を別パーティションに分けたので、それらを追記しました。
SELinux Handbookでは、fstabにSELinux用のデバイスの記述も
追記するような指示がありますが、今の段階ではそれは
行っていません。
[ネットワーク関連]
/etc/conf.d/netをGentoo Handbookを参考に設定しました。
また、dhcp, dhcpcdをemergeしてインストールしました。
(サーバマシンに必要ないのかもしれませんが、当面、emergeでネットワークに
つなぐと思ったので)
[そのほかの設定]
以下の設定もHandbook にしたがって行いました。
・ルートパスワード
・キーマップ
・rc.conf
Gentoo HandBookではSystem Loggerなどもインストールするように
かかれているのですが、私はスキップしました。
SELinux化する際に使用する/etc/profileを切替える必要があるみたいなので
なるべくパッケージのインストールはしないようにしたほうがいいかな。。と
おもったからです。(正しいかどうかは。。。)